世界的ロックバンド ビートルズは
もともと“5人編成”だった ――
20曲以上の熱い生演奏で綴る、バンド創成期の
ほとばしるエネルギーが舞台を包む!
2019年の日本初演、2023年の再演を経て
ビートルズ来日公演から60周年となる2026年、
5人のファイナルステージが決定!
2023年公演より
撮影:岡 千里
日本初演、再演に続き、翻訳・演出は
石丸さち子、音楽監督は森大輔が手掛ける
本作は、世界的ロックバンド・ビートルズの創成期を描いた1994年公開の伝記映画『BACKBEAT(バックビート)』を、イアン・ソフトリー監督自ら舞台化した作品です。結成当初は5人編成だったビートルズに、メジャーデビューを待たず袂を分かつことになるバンドメンバーが存在した…という史実が基になっており、日本では2019年に初演され好評を博し、2023年に再演されました。
翻訳・演出は、故・蜷川幸雄のもとで演出助手として研鑽を積んだのち演出家として独立し、オリジナル作品のほかストレートプレイからミュージカルまで幅広い作品を手掛ける石丸さち子。
音楽監督は、自身のシンガーソングライターとしての活動に加え、様々なアーティストへの楽曲提供やプロデュース、舞台の音楽監督や歌唱指導など多方面で活躍する森大輔。
舞台『鋼の錬金術師』など数多くの作品でタッグを組み、作品を成功に導いてきた石丸と森が、ビートルズバンド結成時のメンバーたちの葛藤や心の揺れを描く青春物語を再び創り上げます。どうぞご期待ください。
初演・再演と見事なコンビネーションで
魅せた奇跡のサウンド
ビートルズ来日公演から60周年となる
2026年、5人はファイナルステージへ!
スチュアート・サトクリフ役は、A.B.C-Z のメンバーで、バラエティや映画、舞台などに多数出演するほか、2024年にはソロツアーを成功させるなどマルチに活躍する戸塚祥太。ジョン・レノン役は、2021年に『BARNUM』『ローマの休日』で第46回菊田一夫演劇賞を受賞するなど俳優として存在感を示しながら歌手としても活躍する加藤和樹。ジョージ・ハリスン役は、グループでの活動に加え単独でも多数の舞台で活躍する辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)。結成当時はギターを担当していたポール・マッカートニー役は、ロックバンド「THE& ex FUZZY CONTROL」のJUON。ドラムのピート・ベスト役は、舞台・ミュージカルを中心に活躍する上口耕平。
ビートルズが日本を熱狂させた初来日から60年。羽田に降り立った瞬間も、武道館で鳴り響いたあの一音も、今なお伝説として生き続けています。世界を変え、歩み始めた“原点の物語”『BACKBEAT』が、この記念すべき年に甦ることは、まさに運命的な巡り合わせです。そして、初演、再演と、初期ビートルズの粗削りながら勢いのある生演奏を再現してきた5人が、本公演でファイナルステージを迎えます。あの鼓動を劇場で感じてください!
本作初出演のキャストも!
個性豊かなメンバーで奏でる青春の光と影
スチュアートの恋人となるアストリッド・キルヒヘア役は、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役でミュージカルを中心に活躍している愛加あゆが再演に続き続投。本作初出演となる林翔太は、ビートルズのドラマーであるリンゴ・スターを演じるため、すでにドラム練習を開始しており、その腕前に期待が高まります。さらに、文学座に所属し外部の公演でも活躍する鍛治直人は初演・再演に引き続き、「Honey L Days」のメンバーとしても活躍する東山光明は再演に続き出演。『レ・ミゼラブル』を始めミュージカルを中心に活躍する田川景一、舞台・ドラマ・CMなどマルチに活動する安楽信顕は本作初出演となります。
そして、1966 年のビートルズ来日公演の際に前座を務め、今となっては誰も聞くことのできない彼らの貴重な生演奏を体感している歌手で俳優の尾藤イサオが初演・再演に引き続き出演。尾藤が“キング・オブ・ロックンロール”と称されたエルヴィス・プレスリーのナンバーを歌唱する姿にもご注目ください。
1966年のビートルズ来日から活動されているビートルズのオフィシャルファンクラブ
“ザ・ビートルズ・クラブ”よりメッセージが到着!
Keystone Press Agency / eyevine / Zeta Image
再々演おめでとうございます!2026年はザ・ビートルズのアルバム“REVOLVER”が発表から60周年を迎えます。アルバム・ジャケットを担当したクラウス・フォアマンから、「僕にとって最高のビートルズのサウンドは、ハンブルクで聴いた5人編成のビートルズなんだよ」と教えていただいたことがあります。聴いてみたいけれど、残念ながらその音源は今のところ発見されていません。その知られざるビートルズ・サウンドを疑似体験させてくれるのが、この演劇『BACKBEAT』なのかも知れません。
デビュー前の若き彼らを描いたストーリーはもちろんですが、舞台上で若き日の彼らの情熱を乗せた日本のビートルズのサウンドをぜひ会場で聴いてみてください。あなたの中のビートルズの“何か”が少し変わるかも!? 知れません。
さあ、5人のザ・ビートルズに万感の想いを乗せて、来日60周年記念を楽しみましょう!
ザ・ビートルズ・クラブ代表 斉藤早苗
STORY
1960年、イギリス・リヴァプール。
絵の才能を持つスチュアート・サトクリフ(戸塚祥太)は、同じ学校に通う親友ジョン・レノン(加藤和樹)に誘われ、ロックバンドにベーシストとして加入する。スチュアート、ジョン、ジョージ・ハリスン(辰巳雄大)、ポール・マッカートニー(JUON)、ピート・ベスト(上口耕平)ら5人の“ビートルズ”は、巡業で訪れたドイツ・ハンブルクの地で頭角を現してゆく。
とある夜、女性写真家のアストリッド・キルヒヘア(愛加あゆ)が、自身もアーティストでありミュージシャンであるクラウス・フォアマン(林翔太)に連れられインドラクラブにやってくる。スチュアートとアストリッドは互いに運命的な出会いを感じ、恋に落ちる。スチュアートは彼女との出会いをきっかけに再び絵を描き始め画家の道を志すが、ビートルズは魅力的なナンバーを次々に打ち出し、評判は日に日に高まってゆく―――。